腹圧(腹腔内圧)を高める為には、腹腔内の体内感覚に意識を集中して お腹をへこませないでお腹を膨らませ(内から外への圧力をかけ)ます。
 
イメージは、タイヤの空気圧を高めることに似ています。
 
また、ビニール人形に空気を入れるとピント立つように腹圧を高めてお腹の皮を張ると、体幹部(頭と手足を除いた胴体)がしっかりして姿勢がよくなるのです。
 
肩を下げ息を吸って横隔膜を下げると、腹腔内の内臓を圧縮した状態になり 腹圧(内から外への圧力)に押されてお腹や腰が膨らみます。
 
肩が上がると鳩尾(みぞおち)周りが硬くなり お腹がへこみ腹圧が低下するので、吐くときも肩を下げて膨らませたままの状態にする(へこませないようにする)と、腹圧が高い状態をキープすることが出来ます
 
 腹圧を高めることで、横隔膜筋•骨盤底筋•腹横筋•など(タイヤでいえば弾力性の高いゴムの部分)腹腔を覆う体幹部のインナーマッスル(深層筋)が、内から外へ向かって押されます。すると、腹圧に反発して押し返す力が働き 深層筋(横隔膜筋など)が強化さ呼吸力もアップするのです。
 
そして、腹圧に刺激された骨盤内や背骨まわりのインナーマッスルも活性化して、姿勢保持力が強化され 理想的な姿勢に近づくことが出来ます。
 
姿勢が整うことで自律神経や中枢神経の状態がよくなり、疲れ難くストレスをしなやかに受け流す理想的な心と体に近づくことも期待できます。
 
腹圧を高めるときには、肩を下げること 肛門を締めること 臍下丹田を意識することが大切です。
 
臍下丹田の意識を鍛え腹圧を高めることで、心と体の弾力性(しなやかで丈夫な臨機応変がきく適応性)を高め、あらゆる困難や逆境を乗り越える力を養います。