「緩める」 と言うことへの偏見をなくすことが大切です。

緩めようとする時に緩めることは良くないと思いながらでは、ブレーキをかけながら自転車を漕いでいる様なものです。

これでは緩むものも緩み難いやり方になり、とても疲れてしまいます。初めての時はこの様になることがありますが、回数を重ねていくと気持ちよく出来るようになります。

しかし、緩めることへの偏見が多い社会へもどるとまた、その風潮に流されることもあります。

だから、体を緩めることは良いことで、固めてしまうと痛みや不調が起きてくると言うことを、心の底から理解する必要があります。

よくある考え方に、痛みがあるから体を固める必要があると言います。それは、怪我や故障の直後や、まだ炎症がひどく痛くて動かせない時は、無理やり動かすことは逆効果で、やってはならないことです。

しかし、動けるようになったら体と相談しながら(体の声を聞きながら)徐々に動かしていく必要があり、動かさなければ故障個所周辺の筋肉から固まってしまいます。

故障個所周辺が固まると、その辺りの関節に筋肉のブレーキがかかり、体が動き難くなります。それをそのままにしておくと、ますます硬く固めてしまうという悪循環に陥ります。

これが、一か所や二か所ではいいのかもしれませんが、このような体の使い方を続けていると、全身が硬く固まっていくことは避けられません。

そこで、緩める努力が必要になるのです。まずは、固まっていることを感じなければ、緩めようと思いません。緩めようと思う 「意志」 がなければ緩むはずはありません。

緩めることは体に良いことで、生きていく為に必須なのだと理解して、緩める努力をあきらめずにやり続ける 「意志」 が大切なのです。

緩める努力を地道にやり続けることで 「意志の力と集中力」が養われ、人生の荒波を しなやかに 乗り越えることにも役立つでしょう。