自力というと、「人間の自力などはほんの少しで、誰かに助けられて生きている」などという言葉が聞こえて来そうですが、それを言っていたら「自主的な
自分が成長する為の努力」は、難しくなります。
確かに人はひとりで生きているのではなく、誰かに助けられて生きています。それはそうなのですが、自発的自主的な努力は外から与えられるものではなく、
自分の内側から発生するものです。
自力の良さを知り、理解を深めて
自力を磨く努力を怠らないことが大切であり、自ら何とかして予防をするから病気や痛みが起き難くなるのです。
しかし、いつでも「誰かが何とかしてくれるだろう」と思っていたら、自己責任能力が低下して自分で注意すること(予防)は疎かになります。
これが、現在の日本の姿だと言っても過言ではありません。便利で至れり尽くせり、
安易他人任せの依存型社会の弊害は、人が自立(
自律)することを恐れる社会でもあります。