しぜん整体でいう体内感覚とは、読んで字の如く体の内側の感覚のことで、皮膚の内側より深部の感覚です。
 
内観するときには、意識を向けた部位や全身の現状を体内感覚で観察します。
 
体内感覚には、筋肉•骨•関節•骨に付着する深層筋(インナーマッスル)の運動や腹腔内の内圧(腹圧)の高低を感じとる感覚などがあり、姿勢や動きの質を感知します。
 
体内感覚を磨く為には、自らの内側に意識を集中して体の中(内)の様々な運動刺激を感じとり、感覚機能をよく働かせて活性化することが必要です。
 
運動刺激には色々ありますけれど、関節を曲げたり伸ばしたり重みを乗せたり重みを移動したりなど、筋肉•骨•関節•骨に付着する深層筋(インナーマッスル)などの運動による刺激があります。
 
その運動刺激を体内感覚で感じとり、今の自分の骨や関節の角度や位置、筋肉の伸び縮みなどの現状を冷静正確に把握しながら運動します。

体内感覚に集中して運動刺激を味わう(感じとる)為には、自分の内側を正確に観察する必要があるので、目•耳•皮膚からの外部情報や頭の欲や感情に惑わされない様、「自分とは関わりのない人が観る様に」冷静に 自分としっかり向き合うことが大切です。

体内感覚(内の情報)に集中することは、目に見えるもの(テレビやインターネットなどの知識や人の意見など外の情報)を優先している 何かと忙しい現代人には、少々難しいことかもしれません。

しかし、もともと誰にでも備わっている感覚なので、コツコツと地道な努力を積み重ねることで、体内感覚を磨くことが出来ます。


体内感覚が鈍くなると体の声(体の悲鳴)が聞こえなくなってしまい、怪我や故障が起きやすく疲れやストレスを溜め込む様になります。
 
体の声とは本来的に全ての人間に備わる原始感覚(快不快感覚)で、気持ちいい、痛い苦しいなど、様々な自分の当たり前の純粋な感覚です。
 
これらの感覚を無視や軽視をしていると感覚が鈍くなり(感じても見逃す様になり)、少し感じていたとしても後回しにして、痛みや辛さを忘れて無理をすることが増えてきます。

あまり神経質になり過ぎない(過敏になり過ぎない)様、完璧主義になることにも注意する必要があるので、コツコツと地道な訓練が必要になります。

自分としっかり向き合い、体の内側に意識を集中して体内感覚をフルに働かせる内観運動をすることで、様々な体の声を聞く体験の学びの積み重ねにより、その時々に応じた「自分のちょうど良い加減」がわかる様になります。

内観運動で体内感覚が活性化され心と体の使い方が上達すると、疲れ難く怪我や故障も少ない臨機応変がきく「しなやかで丈夫な生き方」に成長進化します。

体内感覚を磨く為には、様々な情報を当たり前の様に与えられ、それが惰性になっている現代人はよくよく注意する必要があります。そして、全ての人に当たり前に備わっている本来的な機能や才能(自力)を軽視しないことが、重要な課題です。

しぜん整体教室は、外のこと(外部情報)は忘れて自分の内側(内部情報)に集中し、体内感覚を磨く為の最大限のお手伝いをします。